【ハーブのいろは】ハーブの作用の仕方

ハーブと健康科学:②ハーブの作用の仕方

夏になるとどうしても炭酸飲料が飲みたくなりますよね。
昔、コーラを飲むと歯が溶けると祖母に言われ驚愕しました。
そんなわけないじゃんと開き直った少年時代。
そして、酸虫歯になった20代。

炭酸飲料を飲むと、口内が酸性になります。
その状態を長いこと続けると歯は溶けます。
本当に気を付けてください。

前座が長くなりました。
どうも、百草本店のもり蔵です。

今日は、そんな目には見えないけれど確実に私たちの身体に影響を及ぼしているミクロな存在についてお話しします。
メディカルハーブに含まれるフェイトケミカルはどのように作用・発揮されるのか…?
その特徴をご紹介します。
どうぞお付き合いくださいませ!

相乗効果

ハーブは、実に多くのフェイトケミカルを含んでいます。
対して、医薬品は多くの場合一つの成分に特化しています。

一つのハーブに含まれる複数のフェイトケミカル。
それらが相互に作用して、一つの結果を強める。
それが相乗効果と言えます。

例えば、

《例1》 エルダーフラワー。
大変優れた利尿作用がありますが、これは…

フラボノイド → 利尿作用
カリウム → 利尿作用

エルダーフラワーに含まれる2つの機能成分が双方に利尿を促す作用を持っており、互いにその結果を強めているのです。

《例2》ローズヒップ
ビタミンCと言ったらローズヒップ!と言われるほどの兵です。これは、

ビタミンC + クエン酸 → 吸収力アップ!

ビタミンCの吸収を助けるクエン酸が一緒に含まれているので、効果的にビタミンCを摂取できるという相乗効果なのです。

多方向に作用

メディカルハーブの作用は、「身体の調子・バランスを整える」というところにあります。

シーソーを思い浮かべて頂けたらわかるの思うのですが、真ん中にいる時は平行に保たれますよね。
これが人間でいう「健康な状態」です。

ただ、どちらか一方に負荷がかかると傾きます。
右でも、左でも、それは健康を害している状態なのです。

メディカルハーブは、どちらかに傾いた状態を平行に戻す、0地点に戻す役割を持っています。

ここで、面白いなと思うことなのですが、右から0に戻す作用も左から0に戻す作用も同じハーブが機能するのです。
どういうことかと言うと、「腸の調子を整える」という機能を持つハーブであれば、下痢でも便秘でも効果を発揮するということなのです。

医薬品であれば、正反対の症状には全く別な成分を使用しています。
ただ、メディカルハーブはご紹介のように、右・左はたまた上・下・斜め…。多方向から0地点に戻すような働きをするのです。
万有引力の法則のようですね。

メディカルハーブの主な作用

お伝えしてきた通り、メディカルハーブには実にたくさんの植物化学成分が含まれています。
そのため、効果や作用の仕方も実に多様です。
その中でも、代表的な作用を5つご紹介します。

この5つを頭に入れておくと、ご自分に必要なハーブがわかってきます。
香りや味を楽しむだけでなく、健康へのアプローチと言う視点でハーブを使って頂けたら本望です。←

ここまで読むと、なんだかハーブを飲んだり食べたり浴びたり(←)したくなってきませんか?

0であること。
フラットな毎日。

これこそ、長寿の秘訣なのかもしれません!


もり蔵

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