【ハーブのいろは】お風呂で使う

ハーブの使い方:③お風呂で使う

高校生の時、テストが終わった日は必ず近所の銭湯に行きました。
昔ながらの銭湯で、昭和の香り漂う筐体がずらりと並んだゲーセンがあり、上半身裸のおじいさんが牛乳瓶でぐいぐいいっているような趣のあるところでした。

その中でも、私が好んで入ったのが「薬湯」でした。

赤茶色で、高麗人参の匂いがプンプンするお湯です。
入るだけで毒素が出ていくような、溜まったストレスが溶けていくような…そんな気がしたのです。

さて、今回は、「薬湯」よろしくハーブをお風呂で使ってみましょうということで、色々な方法をご紹介します。

ハーバルバス(薬草風呂)

ハーブの機能成分を水溶性にして活用します。
水溶性成分を飲むことによって利用するのがハーブティですが、こちらは外用です。
加えて温浸剤として活用するので、毛穴を広げたり血流をよくしたりと相乗効果が望めます。

【気を付けること】

ハーバルバスは、ハーブの機能成分をゆっくり時間をかけて体内に吸収させます。
ですので、全身浴・半身浴をする場合、温度も38-40℃とややぬるめに設定しましょう。

全身浴

全身の疲労回復やスキンケアにうってつけの方法です。

用意するもの

  1. 木綿の袋(ティーパック)
  2. ハーブ(全体量で20g)

作り方

(1)木綿の袋(ティーパック)にお好きなハーブを入れる。
 →袋がない場合は、ハーブ(全体量で20g)に熱湯を注ぎ10分かけて濃く抽出。

   《ポイント》ハーブはお湯に触れる部分を多くするとより有効成分が溶けだしやすいので、細かくしましょう!

(2)いつも通りお風呂を沸かす。

(3)肩まで浸かるとGGOD

半身浴

基本的に、全身浴と同じ方法で作ります。
お湯の量が違い、みぞおちの辺りまで浸かるようにします。
心臓など循環器系への負担が少ないので、長時間楽しむことが出来ます。

用意するもの

  1. 木綿の袋(ティーパック)
  2. ハーブ(全体量で20g)

作り方

(1)木綿の袋(ティーパック)にお好きなハーブを入れる。
 →袋がない場合は、ハーブ(全体量で20g)に熱湯を注ぎ10分かけて濃く抽出。

   《ポイント》ハーブはお湯に触れる部分を多くするとより有効成分が溶けだしやすいので、細かくしましょう!

(2)お湯は、みぞおちが浸かるほどの量にします。

部分浴

手や足など、身体の一部分だけをハーブ湯につける方法です。
手足を温めるだけで全身の血流がよくなりますので、風邪をひいてお風呂に入れない時などもおすすめです。

手浴法

用意するもの

  1. 洗面器
  2. ハーブ(全体量で大さじ2)

作り方&使い方

(1)洗面器にお湯を注ぎ、ハーブを入れて5分間以上かけて抽出する。

   《ポイント》ハーブがプカプカ浮かび、手に触れるのが気になる方は木綿の袋やティーパックに入れましょう。

(2)水を足して温度を調節し、手首から指先を浸します。

足浴法

用意するもの

  1. バケツ
  2. ハーブ(全体量で大さじ2)

作り方&使い方

(1)バケツにお湯を注ぎ、ハーブを入れて5分間以上かけて抽出する。

   《ポイント》ハーブがプカプカ浮かび、足に触れるのが気になる方は木綿の袋やティーパックに入れましょう。

(2)水を足して温度を調節し、くるぶしから指先を浸します。

毎日のお風呂にハーブをポトンと落とすだけで、ハーバルバスなんてたいそうなものになります。
なかなか目には見えないのですが、ハーブの機能成分がじわーっと溶けだした薬湯です。

ぜひぜひお試しいただきたいです!


もり蔵

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